B-Future News 2016年8月号
清掃パッドの基本
清掃マシン用パッドは多種多様ですが、それゆえ使うのが難しいと感じている方がいらっしゃるかもしれません。パッドについての基本的な事項を振り返ってみましょう。
以下の記事は、ウェブサイトCleanLink『Choosing The Correct Floor Pad』より抜粋しました。
===引用ここから===
正しいフロアパッドを選ぶ
ポリッシングから剥離まで、床清掃のマシンを使うために清掃業者は多くの時間を費やしている。ゆえに請け負う業務にふさわしいパッドやブラシを選ぶことは、とても重要である。しかし、昔と比べてより多くの選択肢があるので、多くのビルサービス業者は単に自分の知っている道具をそのまま使い続けるのが一番簡単であると思いがちだ。
ロードアイランド州リンカーンにあるACSインダストリーズ・インク社の販売副社長兼COO(最高執行責任者)であるロリー・ビューデット氏曰く、「多くのメーカーは25以上もの様々なパッドを提供しています。多くのオペレーター(マシンを使う人)にとって、様々な種類があるパッドは複雑に感じるようです。ゆえに使い方を自ら学ぶための時間がいるかもしれません。」
基本的なパッドへのニーズはいつもあるが、無数の新しい色や形のパッドについて学ぶことも意義がある。仕事の生産性を高めて床へのダメージを減らすように多くのパッドは設計されており、この両方の利点で収益を高めることが出来る。
色の役割
一般的に、各種の清掃に使われるパッドは様々な色で区別されており、色が濃くなるにつれてその強力さは増す。一番頻繁に使われるパッドは、ポリッシング用の白もしくはタン(褐色・小麦色)、スプレーバフィング用の赤パッド、洗浄/バーニッシング用の青パッド、スクラブ(もしくは軽度剥離やリコート)用の緑パッド、ドライスクラブ用の茶パッド、そして剥離用の黒パッドがある。
一般的に一番共通する色のパッドについては、メーカーごとにさほど多様性を出すことは出来ない。(=メーカーが違っても同じパッドの色の用途は同じになるケースが多い。)
「赤いパッドは赤いパッドです。」そうミネアポリス・セントポールの3M社業務解決部に在籍するマーケティングマネジャーのトーマス・ニュー氏は言う。
しかし、そのことがパッド選びをより簡単にしてくれるわけではない。
パッドが行う業務に合うのかという視点だけではなくて、使うマシンや扱うフロアフィニッシュとの相性についても考慮すべきである。
基本的なパッドは、従来の175回転/分から300回転/分のマシン用に設計されている。新しい高速マシン、例えば1,000回転/分から3,000回転/分マシンに対応する高速バーニッシングパッドやバフィングパッドもメーカーは販売している。
これらのウルトラスムース(超滑らか)パッドの色は、一般的に淡色系(パウダーブルー、ピーチ、ピンク、もしくはシャンパン色)である。薄い色は強力なパッドと見分けがつきやすいだけではなく、高速マシンで使用しても色移りが起こる可能性を減らせる。
その他重要な点としてフロアフィニッシュが挙げられる。表面が軟らかくなるにつれ、パッドの滑らかさも求められる。反対に表面が硬いフィニッシュであれば、もっと粗いパッドがいいし、その他のパッドは、滑らかなパッドと粗いパッドの中間のもの全てである。
ニュー氏は言う。「また光沢についても考えなければなりません。フィニッシュの光沢をどれくらい取り戻したいか、考えてください。そしてあなたが求める最高のパッドを選ぶために(パッド各種が記載された)製品表を使ってください。この工程はセールス担当者が手伝ってくれます。」
例えばショッピングモールのような人目に付く環境では、光沢がより高いことがしばしば求められる。フィニッシュをたくさん取り過ぎてしまわないように、清掃業者は軟らかいパッドを使いたいと思うかもしれない。一方、多くの学校では1カ月に1度もしくは四半期に一度バーニッシュを行う。学校では光沢面を気にすることが(ショッピングモール等の人目に付く施設と比べると)少ないので、より強力なパッドを使う。中程度の研磨力のパッドは、例えばオフィスのような、見た目と耐久性の両方について等しく関心を持たれるような場所で使われる。
「一番重要なのは、目的の業務を行う際に、強力度が一番少ないパッドを使用することです。」そうサウスカロライナ州マニングのトレレオニ社の社長であるリック・マッツォーリ氏は言う。「強力過ぎるパッドを使うと必要以上にフィニッシュを取り過ぎてしまうことになります。そしてその分床表面も保護されず輝きも失われることになるのです。その結果剥離やリコートをしなければならなくなるかもしれません。これでは時間やお金が余計にかかってしまいます。」
===引用ここまで===