B-Future News 2019年5月号

自然を感じて環境を考える

5月に入り、外に出掛けるのが心地いい季節になりました。ゴールデンウィーク中は心地よい空の下、自然を満喫されたという方も多くいらっしゃるでしょう。

自然をありがたく感じられるのも、環境に対する意識の高まりがあるからこそですね。メンテナンスの現場でも環境意識が高まるにつれ、リノリウム製の床材を目にすることが増えてきましたが、まだまだよく知られていない素材であることも事実です。

リノリウム床の清掃の基本について記載された記事がありましたので引用します。
(ウェブサイトCleanlink 『Cleaning Tips For Linoleum Floors』を翻訳、引用しました。)

===引用ここから===

リノリウムの床の清掃のコツ

リノリウムは昔からある床材で、その市場も拡大しています。この床材が初めて販売されたのは1864年頃のイギリスでした。昨今このタイプの床材がまた返り咲いていて、『抗菌性』、『リサイクル可能』と謳われて販売されています。しかし、『抗菌性』と『リサイクル可能』という両方のメリットは、遭遇する全ての状況下において、発揮されることもされないこともありえます。病院や医院は、抗菌に強い関心を寄せますが、漂白剤やその他の強力殺菌剤をリノリウム床にモップで塗布する必要がある場合、やり方がまずいと床を傷めてしまう可能性があります。リノリウムという名前から差別化を図るため、マーモレウムやフォルボというような別の名称で呼ばれることもありますが、従来のリノリウムの取り扱い方法や注意点は、それら全ての製品にも当てはまります。というのも、その構成や素材感は根本的には同じだからです。

リノリウムは、亜麻仁油、木粉、そして着色顔料を圧縮し熱で加工した混合物で、黄麻布、フェルト、あるいはポリエチレンのメッシュの裏当てが圧着されています。鋭角な物や尖った物はリノリウムのシートを貫通してしまい、リノリウムの裏側が湿気やケミカルの影響を受けやすくなってしまいます。リノリウムの上を歩くと足音が響かず静かです。また縮みにくく、油脂抵抗力もあります。主に酸、強アルカリ、自然・人工光、殺菌剤、水たまりは、リノリウムが傷んでしまう原因になります。スクラブ洗浄時に使用する水を直ちに取り除かなければ、リノリウムは水を吸い軟らかくなって色が抜けてしまいます。リノリウム床が湿気を吸い、表面に汚れが付いてくたびれてしまわないように、床の気孔を塞ぎましょう。また、床に小石があると、椅子のキャスター、台車、その他重たい物の力が加わった時、リノリウムに簡単に傷がついてしまいます。

この種の床を長持ちさせて見た目の美しさを保つには、毎日のダストモップ*1作業とダンプモップ*2作業が必須です。マイクロファイバーモップは従来型のモップに代わる素晴らしい選択肢です。なぜなら床を摩耗させずに汚れを取り除くからです。早々と床が古びて劣化した時に、あなたの落ち度とされて保証が無効にならないように、まずは床材の設置業者に連絡し、正しいケミカルとメンテナンス手順について教えてもらいましょう。

*1乾いたモップで汚れを拭うこと     *2水に湿らせたモップで汚れを拭うこと

多目的中性pH洗剤が、日常清掃に使える唯一の洗剤です。pHの値が高い製品(10を超える値)、特に剥離剤や脱脂剤は、リノリウムの天然の油脂に悪影響を及ぼしてしまいます。表面が傷つき、退色し、そして気孔が増えてしまうということは、リノリウムの床が過度に剥離された状態なのです。剥離は最低限にとどめ、優しく洗浄しリコートしましょう。必要以上の量の水に何度も浸かるとリノリウムの質を低下させるのでやめましょう。特にきめの粗いスクラブパッドは厳禁です。リノリウムは多孔性なので、(床材設置業者もしくはメーカーの推薦する)床用下地剤を塗布すると、床を保護し、湿気を防ぐ効果があります。

===引用ここまで===

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