B-Future News 2023年2月号
1月25日にプレスリリースされた国連の報告書によると、多くの危機が重なり合い、2023年の世界経済の成長率はここ数十年で最低水準になることが指摘されています。経済の低迷によって各国がSDGsに投資する能力も制約を受けるため、17の目標の達成も困難になると予想されますが、これに対し国連事務総長は「この未曽有の時代にあっては、(中略)ステークホルダーが団結した協調的な取り組みから生まれる革新的なSDGs刺激策が必要です。」と述べています。
ビルメン業界は環境への関連性が高いだけあって、今後経済とSDGs対策の狭間で難しい運営が求められそうですが、日本人が最も得意とする「団結」や「協調」の精神で、革新的な対策が講じられる事を願って止みません。
弊社は、創業以来、効果的かつ環境と人にやさしい清掃をテーマとし、未来を見据えたサステナブルな商品とサービスを提供してまいりました。【質の高い商品】+【現場で培ったノウハウ】によって環境面でもコスト面でもサステナビリティを実現する事が可能となります。清掃に関するお困りごとがございましたら、何なりと弊社にお問合せ下さい。
(ウェブサイトCleanlink 『7 Sustainability Trends Set to Define Cleaning in 2023』 を翻訳、引用しました。)
===引用ここから===
2023年を決定づけるサステナビリティのトレンドについて
プロのクリーニング業界でサステナビリティを提唱するスティーブ・アシュキン氏によると、2023年は業界にとって、サステナビリティに関して極めて重要な年になりそうです。
多くの大企業がサステナビリティ戦略を導入している一方で中小企業は依然として遅々とした状態ですが、2023年にはその状態が変化すると思われます。」と、アシュキン氏は言います。
彼はその理由として以下を挙げています。
- 激しい暴風雨と気候変動の関連性に対する認識
- 大きく変動するエネルギーコストやインフレ
- サプライチェーンの混乱
- 運用コスト削減のための効率化の必要性
- サステナビリティに対する消費者のニーズ
- 新たなビジネスチャンス
これらの要因を踏まえ、アシュキン氏は、2023年業界におけるサステナビリティのトレンドは以下の7つであると述べています。
- 透明性の向上:製品がどのように製造され、輸送され、環境にどのような影響を与えるかについて、企業の透明性が大幅に向上するでしょう。
- *フットプリント:より多くの企業がフットプリントを実施し、この情報をエンドユーザーと共有するようになるでしょう。*フットプリントとは商品やサービスの原材料の調達から生産、流通を経て最後に廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算すること。
- 国際的な規制への対応:より多くの国の政府が、世界中のビルメン企業に影響を与える法律を制定するでしょう。一例として、ドイツでは2023年に、サプライチェーンにおける人権侵害を監視し、またパートナーが環境破壊を引き起こしていないことを確認するよう企業に義務付ける予定です。
- 拠点の移設:サプライチェーンの混乱のため、また天然資源の使用および温室効果ガスを削減するため、より多くのビルメンメーカーが米国内または近隣国に製造拠点を移すと考えられます。
- 工場のスリム化:拠点の移設の際に、エネルギーや水の使用量、廃棄物の排出量が少ない仕様で工場が建設されたり、改築されるでしょう。
- エンドユーザーの教育:より多くのビルメン販売業者やビルサービス業者が教育者となり、顧客に対してよりサステナブルな運用方法と施設運用コストの削減を指導するようになるでしょう。
- *リファービッシュ製品:廃棄されるクリーニング マシンを再利用するメーカーが増加すると考えられます。その背景として、エンドユーザーからリサイクルやリファービッシュの要望が増加することが予想されています。*リファービッシュ製品とは、中古品を、専門家が検査、クリーニング、修理を行い、100%機能することが確認された上、販売する商品のこと。
「そして、もうひとつ。2023年のサステナビリティを表す言葉があるとすれば、それは『説明責任』です。エンドユーザーは、メーカー、販売業者、クリーニング業者のすべてに、人と地球を守るために講じている措置について、より一層説明責任を求めるようになるでしょう。」
===引用ここまで===