B-Future News 2015年12月号

窓清掃の基礎を見直す

存在を意識させない窓が、一番きれいな窓と言えるのではないでしょうか。窓に汚れが付く原因について確認しましょう。Cleanlink.comの『Window work can enhance the view and your profits』の記事を抜粋します。

===抜粋ここから===

窓掃除は視界を良くし、収益をもたらす

bfnews_201512_2-4r今日のような複雑な環境や業務条件において、窓がすぐに汚くなるのは当然である。加えて、汚染物質があるからこそ、ガラス技術が進歩を遂げたのだ。また、窓清掃で良く直面する困難があるからこそ、環境の安全性を図ることに目が向くのだ。

ガラスは多孔性で汚染物質がガラスの中に入り込んでしまう。まるで汚染物質が車のフィニッシュを腐食するかのようだ。だから窓は定期的に清掃することが大切である。

プロが行う窓清掃とは特別な清掃製品を使用して、全ての酸、汚れ、ケミカル洗剤、汚染物質
をガラスの表面から取り除くことだ。清掃(cleaning)は洗浄(washing)よりももっと複雑である。なぜなら全ての窓枠、レッジ(壁や窓から突き出した棚)、周りのエリアにも気を配らなくてはいけないからだ。ガラスだけに目を向ければいいのではない。だから窓の清掃は窓の洗浄と比べて費用は2倍かかるが、それだけの価値はある。

汚れの上の汚れ

様々な種類のシミが窓を汚すことになる。雨が降った後はビル建材、例えば石灰石、煉瓦、またはセメントの中のミネラルがガラスの表面に浸出し、シミを作ってしまう。

凝縮もシミの原因となってしまう。例えば、窓枠から数インチのところの窓の上部に朝露が溜まる場合、シミが出来てしまう。なぜなら日光がこの水滴を素早く蒸発させないのでシミが残ってしまうのだ。スプリンクラーを窓に近づけすぎることも、良くあるシミの原因だ。地域で供給されている水に含まれるカルシウム、塩分、もしくはマグネシウムがガラスの上に残留物として残ってしまうのだ。

また、大きな交差点の近くにあるオフィスビルの場合、交通量が多いので、すぐにひどい汚れが付いてしまう。

bfnews_201512_2-1車からの排気、例えばフッ化炭素は即座に窓に堆積してしまう。その堆積した汚れを掃除するために使用する水が時に黒くなってしまう。このような窓については、汚れを取るためにブラシ豚毛やイノシシ毛(などのやわらかめ)のブラシを使わなくてはならない。

またある時は、どのような類の化学物質がガラスを汚しているのか、突き止める作業が必要となる。

化学工場や製造工場が近くにある窓を清掃する際は、どのような製品がそこで作られているのか突き止めねばならない。そうすることでどのような副産物が出てガラスに付いているのかが分かるからだ。

ガラスの設置場所も、汚れが付く早さに影響する。一般的に地面に近い場所のガラスは、自動車からの汚染物質、園芸用の化学物質、もしくはスプリンクラーからの汚れをすぐに引き寄せる。逆に高い位置の窓は汚れを引き寄せるスピードは遅い。

例えば中庭や玄関上にある傾斜のある窓も短時間で汚れを引き寄せてしまう。汚れが集まる場所になるからだ。

ガラスの種類は違う

ガラスもより特殊になってきている。様々な種類のガラス表面があるので、時間を掛けて最善の清掃方法を見付けなければならない。

今日流通する特別なグラスには、次のようなものがある。ミラーガラス、後から薄い色を付ける加工を施したガラス、遮熱低放射ガラス(紫外線の透過を減らす加工がされたガラス)等。これらのガラスにはコーティングやフィニッシュが含まれており、簡単に傷がついてしまう。ゆえにある種の清掃技術が必要である。例えばある工事現場では、ベタベタする残留物を取り除くのに剃刀の刃やスクラブパッドを用いているが、このやり方だと永久に取れない傷がついてしまうことになるのでよくない。しかし、もし残留物を取り除かなければ、汚れや他の汚染物質を更に速く引き寄せてしまう。だから適切な清掃工程がカギとなるのだ。

清掃工程

ガラスの種類と汚れの種類が分かったら、窓清掃のプロは業務に取り掛かるための適切な洗浄溶液を決める。一般的な清掃工程には、ブラシスクラバーを使ってガラスに堆積した汚れを掻き出すスクラブ洗浄が含まれる。洗浄溶液は汚れを水に浮かせる作用がある。そしてスクイージーを使って汚れを取り除くか、もしくは清水ですすぐことになる。

最近の技術はこの工程に革命を起こすかもしれない。例えばいくつかの『バケツ無し』清掃システムと呼ばれるものが最近市場に出回っている。このやり方を採用することで、幾つかの清掃方法で用いられている重たい溶液バケツが不要になる。例えば、ケミカルを使う時に直接スクラバーパッドにスプレーしたり、窓に直接塗布したりした後、スクイージーで取り除く。または溶液が入った小さいボトルを用意し、それを窓清掃のプロ作業員のベルトに留める。そのボトルの中の溶液はチューブを通してスクイージーにつながる仕組みなのだ。

また、ウォーターシステムというものが出てきている。これは普通の水道水をフィルターに通して99.9%の純度の水に変えるものである。このシステムを使うとスクイージーや清掃溶液を使用することなく窓を洗浄できる。フィルターでカルシウムやフッ化物、その他残留物の原因となるミネラル分を水道水から取り除いた後、その純度の高い水をブラシが付いた60フィートのポールの先端にポンプで押し上げる。水はとても純度が高いので、その水が窓に塗布された時、窓に付いた汚れを吸収するのだ。そしてそのブラシは汚れを掻き出すのに使われる。純度の高い水ですすいだら、ガラスは完璧にきれいになる。というのも水の中にガラスのシミになるようなものは何も含まれていないからだ。

このような新しい水システムには、従来の清掃法を超える利点が幾つかある。清掃のプロが安全で簡単に使用できるのだ。なぜならはしごやリフトが不要であるので、2~3階までしかないような小規模なビルで素早く使用が可能であるからだ。また、清掃工程がもっと効率的になるメリットもある。その結果、実質的に時間の節約にもなる。清掃溶液を用いないので、環境にも優しいシステムであると言える。

まちまちな清掃計画

清掃頻度はどれくらいであるべきなのだろうか?典型的なオフィスビルの場合、窓は1年に1回洗浄すべきである。しかし、清掃サービスを提供する側は清掃頻度を多くした方がいいかもしれない汚染物質の種類を考慮するべきだ。

一度徹底して清掃すると、メンテナンス計画(一般的に1年に3~4回洗浄を行う清掃計画)で洗浄が可能になる。この計画に従えば窓の美しさを保ち、毎年窓の清掃を簡単にすることができる。汚れがすぐ付いてしまう窓の場合は、ガラスと汚れの間にバリアになる防汚剤を、清掃のプロに塗布してもらうこともできる。また、ガラスの気孔を塞ぐフィニッシュを塗布することも可能だ。これをすることで窓をもっと滑らかにし、汚れが滑り落ちるのだ。

定期的に清掃されていない窓に対する(作業の)時間とコストを見積もる際、作業を請け負う側は充分注意するべきだ。汚れの堆積の原因となっている様々な要因によって、標準的な窓清掃の時間よりも長く作業にかかる場合があるかもしれない。そのような汚れた箇所を、標準的な窓清掃の方法を用いて清掃していては不十分であろう。

===抜粋ここまで===

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