B-Future News 2017年5月号
機材メンテナンスの重要性
先月号の続きです。大切な現場で突然マシンが動かなくなったら…。考えただけでも背筋が凍りそうですね。そうならないように、日ごろからのメンテナンスの重要性を理解しましょう。
(ウェブサイトCleanlink 「Avoid Costly Vacuum Repairs With Cord, Filter Upkeep」より引用しました。)
===引用ここから===
費用の掛かるバキュームのコードやフィルターの修理を回避し、状態を保つ
清掃作業者の収納庫にある清掃機材のうち、バキューム(クリーナー)は一番高価なものではないが、一番酷使されている道具であると言われている。清掃作業者は、バキュームを壁にぶつけてしまったり、コードを踏んでしまったり、フィルターの交換を怠ったりすることがあるかもしれない。その他の不適切な取り扱いも含め、これらの行動が後の問題へとつながってしまうのだ。
「一番売れている機材はバキュームです。」そうティシュコ氏は言う。必要以上の頻度でバキュームは買い替えられていることも特筆すべき点だ。
バキュームのメンテナンスで一番見落としがちなのは、最も簡単なことだ。フィルターの交換である。
「経験から言って、2つのモーターで駆動するアップライト型のバキュームは、(集塵)バッグを10回交換したらフィルターを交換するのが目安です。しかし、多くの場合、75回バッグを交換したタイミングで1回フィルターが取り換えられているのです。汚いフィルターはマシンの動きを完全に止めてしまいます。」そうティシュコ氏は指摘する。
バキュームフィルターが定期的に交換されないと、サーキットボード(回路基板)やモーターの不具合の原因となってしまう。
清掃業務者は、バキュームの下に取り付けてある、カーペットの汚れを掻き出すための回転型ブラシのビーターバー(たたき棒)にも注意を向けるべきだ。ブラシを覆ったりブラシに撒きついたりした物は、はさみや直接手で取り除くことができる。ベアリング(軸受)近くの端やベルトがかみ合う部分にも注意を向けるべきだ。この作業を定期的にやらないと、ベルト駆動部分かベルトそのものを痛めてしまうことにつながってしまう。
バキュームの電源コードも重要なチェックポイントだ。ティシュコ氏は、コードを毎日点検するよう薦めている。コードの交換には、工賃として85ドルほど、また新しいコードは高いと130ドルほどになることもある。
「そのバキュームが、モーターを2個搭載した1台400ドルのアップライト式のマシンであれば、コードの交換だけでバキューム本体代金の約半分のコストがかかってしまうということになります。」そう彼は指摘する。
ティシュコ氏によると、バキュームを適切に収納しないと、摩耗、よじれ、またその他の不具合をコードに与えてしまうことになるのだが、作業者は時間を掛けて丁寧にコードを束ねずに、雑に束ねてしまうことがよくある。雑に束ねるとワイヤーがよじれ、やがてはコードの交換が必要になってしまう。また、コードを引っ張って乱暴にコンセントから引き抜いてしまいがちだ。これがやがては不具合の原因となることを教えるべきだ。
「作業後、壁のコンセントに挿してあるプラグを持って抜こうとしない。もし、そういう従業員がいたのなら、その従業員はきちんとコードを束ねず、ただコードをかけておくか、もしくはマシンに撒きつけて済ませてしまっているのでしょう。」そうオコロ氏は言う。「初めはどこも擦り切れていないし裂けていなかったとしても、やがては擦り切れて裂けてしまうのです。」
バキュームのメンテナンスの最も簡単で効率的な方法は、業務の終わりの度に確認することだ。ビーターバーやコードを確認し、バッグを空にし、必要に応じてフィルターを交換する。ホースに詰まりが無いか点検し、マシンを拭く。この作業を行えば、次の日の作業にきちんと備えることができる。
適切なマシンの操作と保守メンテナンスのためのトレーニングで、床の寿命とカーペットを手入れする機材の寿命を伸ばすことが出来る。
「適切なトレーニングを受ければ、従業員はどのようにマシンのメンテナンスを行うべきかわかるようになります。監督者は第二の目となりその業務が適切に行われているのかどうかをチェックするべきです。」そう彼は言う。
ビルサービス業者はマシンのマニュアルをよく読むこと。そして全ての従業員にもきちんと読むように徹底すること。
結論として、適切なマシンのメンテナンスは第一に始めるべきことである。そうオコロ氏はいう。清掃作業者がマシンのメンテナンスを終えた後、監督者も定期的にそのマシンの状態を確認するように彼は薦めている。保守メンテナンスが実行されていない場合は、「水を空にするのを忘れているよ。」とか、「電源コードがきちんと束ねられていないよ。」など伝えて、作業者に気付きを与えるべきだ。
オコロ氏曰く、「清掃作業者向けのトレーニングの重要性を軽視していると、最後には会社の経営にかかわる問題になってしまいます。会社の上層部が正しく機能していると、雇われる従業員も正しく機能するのです。」
マシンもまた然りである。
===引用ここまで===