B-Future News 2025年10月号

10月に入り、秋の深まりを感じる季節となりました。日ごとに涼しさが増し、紅葉の便りも少しずつ聞こえてくる時期となりました。今月はマシンを最大限に活かす方法に関しての記事をご紹介します。ご参考になれば幸いです。長い記事ですので二部制にてお届けいたします。後半は来月のビーフューチャーニュースに掲載いたしますのでご期待ください!

(ウェブサイト Cleanlink の『Getting the Most Out of Carpet Care』を翻訳、引用しました。) 

===引用ここから===

カーペットケアを最大限に活かす [前半]

1970~1980年代に[米国で]テレビを見た人なら「ギンス・ナイフ」のコマーシャルを覚えているでしょう。 “It slices, it dices, but wait…there’s more!” 「スライスもダイス[角切り] も自由自在、待って、まだまだできる!」このようなアップセル営業術は記憶に残ります。効果があったから。清掃用具の販売会社をすでに信頼してお金を使っている(商品を購入している)もしくは床用のマシンに投資しようと考えているお客様がいるならば、更に価値を感じてもらえるような最善の策を提供してあげるのがいいでしょう。時間削減し、コスト削減し、ビジネスを拡大できる他の方法やマシンがあることをお客様に伝えましょう。

最大手のビルサービス請負業者(BSC)や社内の清掃部署は最先端且つ専門的なマシンを揃えるために必要な投資を惜しまないでしょう。彼らは、家具の布張り洗浄やコンクリートやタイル床の高圧洗浄などの年数回しか発生しない作業を担当する専門の人員も配置している場合すらあります。一方、それ以外の事業者は、年に1~2回しか行わない作業のために大金を費やすか、手もとにある機材で何とかやりくりするしかありません。とはいえ、既存のカーペットエクストラクターに専用ツールを組み合わせることで、すでにもっているマシンを「宝の山」と言わせるべく多用途に活用できるのです。

販売業者が顧客向けに清掃用具のラインナップを整える方法はいくつかあります。インスペクション・クリーニング・修復認定機関(IICRC)の公認インストラクターであるクレイグ・ジャスパー氏は、まずは優れたカーペットエクストラクター[カーペット洗浄機]から始めることを勧めています。高温水抽出式のマシンは本来カーペット清掃用に設計されていますが、少しの追加投資で、多用途に使える掃除道具のスイスアーミーナイフ(万能ツール)のような存在になります。

ジャスパー氏は、手押し式のモデルはエンドユーザー(実際にマシンを使う人)にとって操作や修理が簡単である点を強調しています。また、エキストラター[抽出式マシン]のもう一つの利点は、汚れ、細菌、アレルゲン、胞子などを取り除くことができる点です。他のタイプのスクラバー[床洗浄機]は、それらを単に表面上で動かすだけで、必ずしも除去するわけではありません。そのため、特に医療機関や教育機関などの衛生管理が重要な現場では、高温水抽出式マシンの方が、より衛生的な選択肢となります。

多用途性はマシンをより有能なものにする鍵かもしれないが、売れるきっかけを見つけることこそが、販売や流通において最も重要な仕事です。

「現実として、誰もが「お得な話」には弱いんです」とジャスパーは言います。「ただ、どんな「お得」を相手が求めているのかを見極める必要があります。」

例えば、多くの社内施設管理者(インハウス・ファシリティマネージャー)は、ある取引がどうやってコスト削減につながるのか、自分たちやスタッフの生産性をどう高めてくれるのか、という点を重視します。一方で、ビルサービス請負業者は、そのマシンが清掃作業をどれだけ効率化できるか、つまり長期的にどれだけ利益を生み出せるかを知りたがっています。ビルサービス請負業者は、既存顧客に対してより多くのサービスを提供し、それを新規顧客に向けて売り出す方法を求めています。[前半ここまで]

===引用ここまで===

[後半]は来月のビーフューチャーニュースに掲載いたしますのでお楽しみに!