B-Future News 2015年11月号
尿汚れの対処法と連携の大切さ
今月も先月に引き続き、尿の臭いの対処法について取り上げます。
(ウェブサイトSanitary Maintenance『Get Below The Surface To Remove Urine Smell』、『Communicate With Facility Staff To Clean Urine Stains Fast』から抜粋しました。)
===抜粋ここから===
尿の臭いを取り除くために表面の下の部分に対処せよ
尿には独特の臭いがあるので、清掃スタッフが正確にその汚れが何であるのか判断できるのが、尿汚れの利点の一つだ。他のシミや汚れの場合では、その原因を探るのは難しい。
尿汚れであると判断した時、一番の優先事項はどこにその尿の残留物があるのか突き止めることである。特に表面下の床の下張り材やカーペットパッドの部分に注意が必要だ。
「その原因を取り除かねばなりません。シミの底がどこにあるのか探らねばならないのです。」そうイードン氏は言う。「カーペットの上部に何かを撒いたりスプレーしたりすることで、尿汚れの問題に対処しようとするのであれば、それはあたかも虫歯ができたから歯医者に行ってその虫歯の上にクラウンをかぶせてもらうようなものなのです。」
カーペットを接着剤で固定してある場所の場合、清掃スタッフが(床の下の)パッド、下張り材、もしくはカーペットの裏側を確認することを禁じられる場合があるが、重要なのは(例えばバクテリアを含むような)バイオ酵素の洗剤でしっかり汚れを浸すことである。
イードン氏によれば、「酵素を適度な状態にするには、適切な時間と温度が必要です。水は熱湯ではいけません。熱湯だとバクテリアが働き出す前に死んでしまうからです。除菌タイプの製品を使うのはもってのほかです。なぜなら除菌剤がバクテリアを殺してしまうからです。除菌剤が無差別に攻撃してしまうのです。」
尿はカーペットの表面の下に広がって、シミの2倍から3倍の大きさになる傾向がある。尿が乾くとアルカリ性になって湿気を引き寄せる。ゆえに清掃のプロは、実際のシミの大きさを決めるために水分計を使っている。
ジャスパー氏曰く、「水分計は2つの小さな探り針が付いていて、尿がどこまで広がっているのかを正確に教えてくれます。尿汚れの上を歩くことで靴の汚れを引き寄せてしまうのです。だから尿だけの汚れではなくなり、油脂やその他の汚れも混じっているのです。」
ジャスパー氏によれば、過酸化水素製品には粉末状の物もあり、ぬるま湯か熱いお湯で混ぜる必要があるという。この種の製品はシミに塗布することが出来て、一般的に15分そのままにしておく。その後水で洗い流してから、表面下のシミを取り除くエクストラクターで作業を締めくくる。
ジャスパー氏曰く、「温水エクストラクターやウェット/ドライバキュームに取り付け可能な道具があります。だから高級な、もしくは高パワーのマシンは必要ありません。」
シミをエクストラクト洗浄した後も、カーペットがまだ湿っている場合は、シミの乾燥を促すために、シミの近くにエアムーバーを設置したり、可能ならば窓を開けたりするべきだ。また、アメリカ環境保護庁によれば、かびや白カビが生育してしまわないよう、カーペットは48時間以内に乾かすべきだ。
施設スタッフと連携して素早く尿のシミをきれいにする
尿汚れを扱う際にタイミングが重要であるので、販売代理店は管理部門を促して、看護師や教師など、その施設のスタッフとコミュニケーションをはかる手段を確立すべきだ。そして、スタッフが尿の汚れや臭いを発見した際には、その問題に速やかに対処する清掃担当者に伝えるべきだ。
「そうやって施設のスタッフは、清掃をしている人をサポートしているのです。」そうジャスパー氏は言う。
清掃用品の専門家によれば、非病原菌性のバクテリアと過酸化水素の製品の多くはスプレーで塗布することができるので、清掃スタッフが持ち運びしやすく、介護施設やデイケアセンターのスタッフが簡単に取り出せる場所に保存できる。
ジャスパー氏曰く、「尿汚れを適切に取り除くのに費用はさほどかかりません。難しいトレーニングをする必要なく、施設をきれいに保つことが出来るのです。
===抜粋ここまで===