B-Future News 2019年12月号
一年のしめくくり
今年もあとわずかとなりました。カーペットの前処理について書かれた記事を見付けましたのでご紹介させて頂きます。(ウェブサイトCleanfax 『Carpet Preconditioning Best Practices』を翻訳、引用しました。)
===引用ここから===
カーペット清掃で、ビジネスを適切に活性化させましょう!正しく予洗い(前処理)することで、その後の作業をより楽にしてくれます。カーペットの清掃業務を始めるにあたって幸先の良いスタートを切れば、よりスピーディに、満足の行く作業に出来るのです。予洗いのために適切なケミカルを使用することは、多くのカーペット清掃業者がやっている第一歩の作業方法なのです。
一方、予洗いを全くしない、というカーペット清掃業者もいるのです。
清掃マシン(トラックマウント*、持ち運びできるタイプ)もしくは清掃ツール(回転ボンネット、泡もしくはシャンプー)のパワーに頼って作業の大半を行っているのです。適切な前処理を行わないと清掃時間はより長くなります。
*トラックマウントとは、エクストラクターを大きくした機械を車に載せたものをいいます。
高品質の前処理剤を塗布するのに少し時間はかかりますが、実際の清掃工程でそれ以上の時間の節約になるのです。
前処理剤の種類
今日、あなたの清掃工程で使えるケミカルの選択肢は、実質的に無数にあります。
選択可能な前処理剤の種類は以下の通りですが、以下の選択肢のみに限られるということではありません。
- アルカリ洗剤(昔から使われているもので、増強剤、界面活性剤、溶液、乳化剤)
- 中性もしくは弱酸性洗剤(大抵過酸化水素やd-リモネンのような天然溶剤などのケミカル反応を持つ。)
- 酵素洗剤(最も典型的なものは油分やタンパク質汚れに効果を持つ成分)
- カプセル化洗剤(一番多いのは中性からごくわずかに酸性のもの)
- オレフィン、ウール、その他のために使う特別な前処理剤
もちろん、特定の困難な汚れを落とすため、多くの前処理剤は、増強剤と添加剤(シトラス溶剤、アルカリ増強剤、酸素増強剤)を加え入れて混ぜ合わせ使用することが可能です。
前処理剤に酸素を加えるのもより小さな汚れの分子に効くし、淡色のカーペットを明るくするので効果的です。
TACTのコツを使う
多くのプロの清掃作業者が気付いているように、清掃工程はTACTが鍵を握ります。このTACTの意味とは:
- TIME 時間(ケミカルの浸け置き時間とケミカルが作用する時間)
- AGITATION撹拌(予洗い、また洗浄中に作用すること)
- CHEMICALケミカル(洗浄溶液の種類と量)
- TEMPERATURE(前処理剤と作用する溶剤(=洗浄溶剤)の温度)
予洗いの浸け置き時間を増やすと、TACTをより効果的に活用することが出来る。多くの前処理剤は10分から15分浸け置くと一番効果的です。しかしすすぎの前に前処理剤が乾き切ってしまわないように注意します。
清掃作業全体のうち、労務費に占める割合が最も高いのですが、適切な前処理剤を導入することで、実際清掃時間の削減になります。また、このTACTのうち撹拌(A)、ケミカル(C)、そして温度(T)は、最終的により効果的で優れた清掃作業につながるという意味なのです。前処理剤を汚れに結びつけます。それぞれの作業は違います。状況に応じて前処理剤を調整する必要があるでしょう。例を挙げると:脂っこいレストランのカーペットを清掃するのであれば、油脂とタンパク質を分解するために、pHの値が高い酵素の前処理剤を選ぶと良いかもしれません。また、今後の作業として考えられるのは、住居に使われているナイロンカーペットでしょう。この場合は使用するケミカルのpHの値は10未満にすべきです。つまり、前処理剤を変更する必要があります。(=油脂とタンパク質の分解の目的で使用する前処理剤はこの場合は使ってはいけません。)
その他挙げられるのは、かなり汚れてしまったオレフィン製のバーバー*カーペットで、この種のカーペットにはpHが高いオレフィン専用の前処理剤を選ぶと良いかもしれません。このケミカルには、オレフィンの繊維にこびりついた油脂を取り除くための特別な溶剤を含んでいます。*バーバー (berber)とは、北アフリカのある地域の同じ名前の種族のことで、彼らにより作られていたウール素材のハンドメイドの敷物、異なる大きさのループによる多様なパターンが特徴。
また、羊毛のカーペットを清掃する場合は、さらに洗浄ケミカルのpHの値に気を付けなければなりません。
繰り返し発生する汚れ
再発した汚れに対処するにはすすぎ用洗剤のことを考えるかもしれませんが、選択した前処理剤も(汚れを防ぐ)効果があるのです。
優れた洗浄力を有するカプセル化前処理剤があります。これらの前処理剤が、洗浄のためのカプセル化ケミカルの性質を活性化して、カーペットがより長い間きれいな状態を保てるのです。
多くの清掃作業者は粉状の前処理剤を好みます。ベタベタしないしすすぎをしやすいというのがその理由です。しかしそう主張するのであれば、自らが清掃テストを実施し、自分自身でそれを立証されなければなりません。多くのケミカルをテストする場合は、硬質床面に前処理剤を少量付け、乾かしてその残留成分が幾分『べたつく』のか、『脂っこい』か、触って確認します。もしべたついたり脂っこかったりするのであれば、おそらくケミカルが汚れを引き寄せて洗剤後に生じる問題を誘発させてしまったのかもしれません。
使った前処理剤は完全にすすいで中性にするべきです。
撹拌と前処理
(揚水式、インライン式、もしくはバッテリー式スプレイヤーを使って)前処理剤を塗布した後は、前処理剤を撹拌したり働きかけてカーペット繊維に浸透させます。こうすることで汚れを分解し洗浄を促進するのです。トラックマウント型マシンもしくはかなり高いポンプ圧(約500PSI)が付いたハイパワー持ち運び可能なマシンも、清掃時に撹拌力を加えます。回転ボンネットもしくは回転パッドマシンは、清掃にすばらしいボーナスを与えてくれるのです。パワー撹拌ツールを最初に購入するに当たり費用は掛かりますが、大きな面や汚れが酷い面を清掃する場面では、とても重要なのです。
特別な清掃計画を立てる時一番効果的な作業になるように、メーカーや販売業者に問い合わせてみましょう。
===引用ここまで===
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ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2019に出展しました
東京ビッグサイトで11月13日~15日に開催された『ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2019』に出展いたしました。
弊社ブースにお立ち寄り頂きました皆様、誠にありがとうございました。
皆様からの貴重なご意見を活かし、魅力あふれる商品と安心のサポートでお客様に満足いただけるよう、一層努力していく所存です。
今後とも変わらぬご愛顧の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
年末年始の休業日のお知らせ2019年12月28日(土)から2020年1月5日(日)までお休みをいただきます。 ご了承ください。 本年もご愛顧いただき誠にありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ。 |
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