B-Future News 2026年11月号

晩秋の季節を迎えて
朝晩の冷え込みが増し、冬の訪れを感じる季節となりました。木々の葉も色づき、秋の深まりを感じる頃です。
気温の変化が大きく、体調管理にも一層気を配りたい時期となりました。皆さまにおかれましても、どうぞご自愛のうえお過ごしください。
本格的な冬を迎える前のこの時期、日々の業務に取り組みながら、季節の移ろいを感じていただければ幸いです。今月は、ウィルスの季節に関する記事をご紹介します。皆様のお仕事や日々の生活に、少しでもお役立ていただければ幸いです。(ウェブサイト Cleanlink の『The Down and Dirty on Cleaning in Virus Season』を翻訳、引用しました。)
===引用ここから===
ウィルスの季節の清掃
秋は毎年恒例の感染症流行季節の始まりです。ウィルスの季節と呼ばれ、11月から4月までの間の事を指しますが、決してウィルスのみの流行に限られるわけではありません。
どれ程度汚いのが「汚い」のか
人が集まる場所はウィルス、細菌、真菌の理想の繁殖環境となります。管理されずに放置されると、微生物は増殖して広がってしまいます。学校、病院、保育移設、高齢者(介護)施設は特に感染症が発生・拡大しやすい場所として知られています。図書館、ジム、礼拝の場など一般向けに開放されている店舗や事業所、共有スペースも同様に被害を受けやすいです。
The American Society for Microbiology(米国微生物学会) は人の往来が多い箇所での1つのドアノブからどれほど急速に感染が広がるかを調べるために一連の実験をしました。その結果、ドアノブに触れた人の40-60%からウィルスの代替となる追跡用ウィルスが検出されました。カウンター、電気のスイッチ、会議室のテーブル、リモコン、携帯電話、決済時のカード端末など日常的に手に触れる他の表面にも追跡用ウィルスは広がっていました。
人の往来が多く、頻繁に手で触れられる場所は、継続的に注意を払って管理する必要があります。言い換えれば、油断は深刻な結果を招きます。あらゆる感染症の予防・管理は微生物が存在する環境への対策から始まり、継続的且つ反復的な取り組みが求められます。
細菌1個は、1時間に2個の新しい細胞を生み出す速度で増殖します。先ほどの実験で仮にドアノブわずか10個の細菌が付着していたとすると、1時間後には30個になります。更に10時間後には最近の集団は50万個を大幅に超える数にまでなっています。感染性微生物の数が増加すると、より徹底した対策が必要になります。近年、多くの人が新型コロナウィルス・COVID-19による深刻な影響を見てきましたが、一般的な風邪、インフルエンザ、溶連菌感染症、結膜炎、呼吸器合胞体ウィルス(RSV)等、他にもたくさんの感染症が接触を介して急速に広がります。こうした一般的な感染症の多くは短期間で回復します。しかし、大腸菌、サルモネラ菌、リステリア菌、SARS、ノロウイルスなどは、乳幼児、高齢者、免疫機能が低下している人々に深刻な影響を及ぼすことがあります。こうした人々は、数週間にわたり症状が続く場合もあります。このようなリスクが高い人たちにとっては、場合によって感染症の菌・ウィルスへの曝露が死につながる可能性さえあります。
清掃が果たす役割
清掃業界の専門家は、特に人が頻繁に触れる場所について、常に注意を払う必要があります。感染予防の鍵となるのは、定期的な清掃、消毒、衛生管理を継続して行う事です。
① まず、表面に付着した余分な油汚れやこびりついた汚れを取り除きます。
② 次のような消毒剤を使用して、人が頻繁に触れる表面を定期的に拭き取ります。

③ 表面に消毒剤をスプレーし、そのまま自然乾燥させます。これらの薬剤は入手しやすい一方で、デリケートな表面や敏感肌には刺激が強い場合があります。そのため、ケミカルや病原菌に自分や周囲の人が誤って晒されるのを防ぐため、マスクや手袋などの個人保護具(PPE)を必ず着用してください。
④ 食品の調理に使用する物や表面には、消毒剤を塗布し接触時間を守った後、清潔な水で十分にすすいでください。ケミカルが残留し、口に入ることを防ぐためです。
体調不良による欠勤に関する方針を整備すると共に、衛生的な習慣を促進しましょう。従業員や来訪者がトイレを利用する度に手を洗うよう、注意喚起の張り紙やポスターを設置しましょう。コーヒーステーション、給水機の近く、休憩室等他の共用スペースにも提示することで感染症の流行を抑える効果が期待できます。また、ティッシュ、せっけん、手指の消毒液などの衛生用品も共有スペースですぐに使えるようにしておきましょう。
更に重要なのは、体調が悪い従業員や学生に無理をせず自宅で休むよう促すことです。体調が悪いまま出勤・登校すると病原菌を持ち込むことになります。どれほど衛生的な環境を維持しようと努めても、持ち込まれた病原体はすぐに周囲の表面を汚染し、広がってしまいます。
年に一度、施設内で予防接種の機会を設けましょう。福利厚生サービスの提供事業者や地域の薬局に連絡し、職場で予防接種会場を設けられないか相談しましょう。ワクチンの有効性は感染予防効果で見ると一般的に40-60%程度とされていますが世界保健機関WHOの研究では、ワクチン接種によって感染症が生命を脅かす重症化に繋がるリスクが大幅に低下することが確認されています。また、肺炎など入院が必要となる合併症のリスクも大幅に低下します。
最新情報を把握し、先手を打ちましょう。米国疾病対策センターCDCは、確認された感染症の集団発生に関する詳細情報を提供しており、また、今後発生する可能性のある辞表についてヘルスアラートネットワークを通じて最新情報を発信しています。
===引用ここまで===


