B-Future News 2026年4月号

新たな一歩
新年度を迎え、街の景色もやわらかな新緑へと移り変わる季節となりました。新しい環境や目標に向けて、気持ちも新たにスタートを切る時期です。一方で、花粉の飛散が続くこの時期、体調管理にご苦労されている方もいらっしゃることと存じます。どうぞご無理なさらず、お健やかにお過ごしください。
今月は記事の翻訳ではなく、アメリカのメンテナンス業界の方から受信したメールの内容が非常に興味深かったため、翻訳して共有いたします。
===引用ここから===
アメリカのビルメンテナンス業界の将来動向について
アメリカのビルメンテナンスと施設管理業界は、今後 10~20年の間に大きく成長し、同時に大きく変化すると予想されています。需要は増加していますが、技術の進歩、人手不足、環境対応の要請、アウトソーシング(外部委託)の拡大などにより、サービスの提供方法も変化しています。以下は、アメリカの業界の将来を左右すると考えられている主な流行や傾向です。
- 業界の大きな成長
施設管理およびビルメンテナンスサービスの市場は急速に拡大しています。米国の施設管理市場は、2024年に約3,150億ドルとされ、2030年には約4,420億ドルに拡大すると予測されています。この成長の主な理由は次の通りです。
・商業ビルの増加
・メンテナンス業務の外部委託の拡大
・建物設備の複雑化
結論として、ビルメンテナンス会社への需要は今後も増え続ける可能性が高いと考えられます。
- スマートビルとIoTによる監視
建物は単なる構造物ではなく、技術プラットフォームとして進化しています。
導入が進んでいる主な技術例:
・IoTセンサーによる監視 (空調設備、水圧、エネルギー使用量、機械の振動など)
・スマート照明や自動空調システム
・設備の遠隔監視
・故障を予測するメンテナンス通知
メリット:緊急故障の減少、エネルギーコストの削減、必要な人手の削減
この結果、多くのメンテナンス会社は故障後の対応型の修理 → データに基づく予防保全型のメンテナンスへと移行していくと考えられています。
- AIと予知保全
人工知能(AI)がメンテナンス計画の管理にも活用され始めています。AIは次のようなことが可能です。
・センサーデータの分析
・設備故障の予測
・メンテナンス作業の自動スケジュール
・エネルギー使用の最適化
例えば、空調設備のコンプレッサーの故障を数週間前に予測するといったことも可能になります。これにより、建物の停止時間を減らし、大きなコスト削減につながります。
- 技能労働者の不足
業界の大きな課題の一つが、熟練技術者の不足です。
・2026年までに施設管理者の約40%が退職する可能性あり
・2030年までに約15万8,000人の人材不足が予測されています。
その結果、次のような動きが起きています。
・技術者の賃金上昇 ・自動化の推進
・外部サービス会社への委託の増加
このため、多くの企業がメンテナンス技術者の教育・研修プログラムに投資しています。
- アウトソーシング(外部委託)と統合型施設サービス
建物の管理業務を外部に委託する企業が増えています。企業が自社でスタッフを雇う代わりに、一つの施設サービス会社に次の業務をまとめて委託するケースが増えています。設備保守、清掃、造園、警備、エネルギー管理など。この仕組みは 統合施設管理(Integrated Facility Management:IFM) と呼ばれ、今後10年で大きく拡大すると予想されています。
- 環境対応と省エネルギー
環境規制の強化やコスト削減の必要性から、建物のエネルギー効率向上が求められています。メンテナンス部門が管理する内容も広がっています。
・CO₂排出量の報告
・エネルギー使用量の監視
・スマートエネルギー管理システム
・環境配慮型の清掃や材料の使用
省エネルギー性能は、不動産オーナーにとって競争力の要素になりつつあります。
- ビルのサイバーセキュリティ
建物の設備がインターネットにつながるようになったため、サイバーセキュリティも重要な管理項目になっています。
ネットワークにつながる主な設備:
・空調システム ・入退室管理システム ・照明ネットワーク ・エレベーター
施設管理者は、IT部門と連携してこれらの安全対策を行う必要があります。
- データ活用(デジタルツイン)
近年、「デジタルツイン」という考え方が広がっています。これは、実際の建物とセンサーで連動した建物のデジタルモデルを作る技術です。
これにより管理者は以下が可能になります。
・修理作業のシミュレーション ・設備状態の監視 ・将来のメンテナンス需要の予測
大規模なキャンパス施設や病院では、すでに導入が進んでいます。
- 老朽化した建物の増加
米国では多くの建物が老朽化しています。特に1970年代~1990年代に建設された商業施設が多く残っています。古い建物では次のような工事が必要になります。
・空調設備の更新 ・電気設備の更新 ・配管修理 ・省エネ改修
これも、長期的なメンテナンス需要を生む要因となっています。
- 新しいビジネスモデル
メンテナンス会社は、継続契約型のサービスモデルへ移行しつつあります。
例:月額の施設管理契約、予防保全パッケージ、遠隔監視サービス
この仕組みにより、企業は安定した継続収益を得ることができます。
まとめ
米国のビルメンテナンス業界の将来は次のようになると考えられます。
・市場規模はさらに拡大する
・技術やデータ活用が重要になる
・熟練技術者の不足が続く
・省エネルギーへの対応が不可欠になる
・統合サービス型の企業が主流になる
技術・データ・環境対応に適応できるメンテナンス会社が、最も成長すると予想されています。
===引用ここまで==
OBMミニ展示会 ありがとうございました。
3月13日(金)、大阪ビルメンテナンス協会のミニ展示会に出展いたしました。
当日は多くの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。
次回の出展は、7月に開催の【東京ビルメンテナンスフェア2026】を予定しております。
開催が近づきましたら、あらためて詳細をご案内いたします。
ゴールデンウィーク営業体制のご案内
<休業日>2026年4月29日(水)、5月2日(土)~5月6日(水)
<営業日>4月30日(木)~5月1日(金) ※発送無し
5月7日(木)より通常営業いたします。
4月28日(月)以降に頂いた注文はすべて5月7日(木)以降に発送いたします。
ゴールデンウィーク前後の配送日の確認が必要な方はお早めにご連絡ください。



