B-Future News 2021年7月号

幸福感を貯めておく

 コロナウイルスは落ち着くどころかここにきて変異株が世界中で猛威を奮っていますね。皆様におかれましては引き続きくれぐれもお体ご自愛下さいませ。

 さて、このような状況下ですので、国内はもちろん、海外旅行が長い間実現出来ておらず、とても歯がゆい思いをしている方が多くいらっしゃると思います。私もその中の一人ですが、こんな時期はインターネットのおかげで旅行した気分に浸ることが出来ます。勿論、本当に旅行して体験することに勝るものはないですが、それでも画面越しに歴史的建造物を眺めながら現地の人達の言葉の響きに耳を傾けたり、美しいコバルトブルーの海を見ながら波の音に耳を澄ませたりすることで、視覚や聴覚からだけでも幸福感を味わえることは多々あります。

未だに先の見通しが立たない現状ではありますが、近い将来実際に旅行に行ける時期まで今はこうしてこの幸せな気持ちを味わっておきたいと思います。

さて、今回は、ニュースや新聞等で見聞きをしない日はない用語である「持続可能性」がテーマの記事について、たいへん有用な記事がありましたのでご紹介したいと思います。

(ウェブサイトCleanlink 『Sustainability And The Future Of Commercial Cleaning』を翻訳、引用しました。なお、記事導入部分については一部を抜粋しております。)

===引用ここから===

持続可能性と商業清掃の未来

エコクリーン社CEOジャン・アンリ・ビューク氏寄稿

 持続可能性の目標数値を意欲的に設定するような動きが広がっています。2030年までにCO2排出を50%削減し、2050年までには実質ゼロにしなければなりません。

持続可能性は清掃業界にも影響を及ぼしており、特に清掃業界を見てみると、業界は現在、サービスプロバイダーからのエコ製品、より大きい社会的責任施策、持続可能性に献身的に取り組むこと、について顧客からの要求に沿って重要な変化を経験しているところであり、清掃業界による様々な改善の機会が増えていっています。

地球環境に優しいソリューションとテクノロジー

持続可能な清掃とは環境と人間の健康の双方に優しい生物学に基づいた製品ならびに方法を使うことです。環境に配慮した製品は空気と水の汚染を減らし、将来のオゾン枯渇や気候変動に対抗する手助けとなります。加えて、清掃業界の会社はパルスモップといった最新の技術を使うことができます。同モップは水洗いのできるマイクロファイバーモップヘッドと布で、水と洗剤の使用が少なくて済み、ビジネス全体の廃棄物を最小限に抑えることができます。経済的な側面から、これによって清掃のプロに多くのメリットが与えられるばかりでなく、組織が環境に与える影響を減らすことができます。

廃棄物処理をより良くすること

清掃会社はまた、3つの主要なレベルに分けられる廃棄物の階層を採用することによって持続可能性を次のレベルまで上げることができます。それは、減らす、再利用する、リサイクルする、この3つです。清掃用品とケミカルの消耗を減らすことは廃棄物の階層にとって必要なことで、物を再利用することによってごみを減らし、省エネに繋がります。また、リサイクルできないものはほとんどないため、リサイクルは清掃業界の会社の間で人気が高まっています。 

人々を最優先に

さらに, 清掃業界の組織が社会に利益を与え人々を守るという点に沿って確実に業務を行うということは必要不可欠です。社会の持続可能性は清掃会社がどのように従業員を待遇し、またその福利を確実にするかについて評価することに関係があります。加えて、地元の人々を採用しつつ、多様性に満ちた人材を雇用すること、また、リビングウェイジファウンデーション(最低限の生活水準を保つために必要な生計費を元にして、必要な賃金水準を設定すること)に沿って良い給料を支払うことは必ず考慮すべきことです。企業はまた、地域で行動を取ることもでき、関連する団体やプロジェクトと責任を持って協力し合って、地 域のコミュニティがその会社が地域で存在することから利益を受けるようにすることも可能です。

持続可能な結果を求めて前進

従業員や顧客がより環境への意識が高まるにつれ、組織が一連の決定を行う際、意図的に環境への考慮を無視しているわけではない、ということを知りたいのです。これに沿って、清掃会社は持続可能な決定を採用することを考慮に入れることもあり得るでしょう。その際、よりきれいな機械や燃料、燃料の効率の良い作業や電気機械等を使って。ディーゼル式の機械の代わりになるものを使い、道路の通行料を減らすという利点を模索するのであれば、企業は環境への負荷を減らすことができ、画期的な作業コストのカットに繋がるのです。

実質ゼロへの道

持続可能性は清掃業界の企業にとって、”あったらいいな”というものから、必要な習慣へと変わってきました。多くの清掃会社が持続可能性という最善な習慣を採用しようとしている中、実質ゼロへの道筋をたどる中で改良されるべき点が多々あります。今こそ持続可能な需要を取り入れて、未来のために環境に優しい産業にしましょう。未来のビジネス、顧客、従業員、株主のために。

===引用ここまで=