掃除機がけによる室内の空気と健康への影響

bfnews_201309_1カーペットに掃除機をかける回数が減ってしまうと、カーペットの寿命もその見た目にも悪い影響を与えてしまう。しかし、それだけではなく室内の空気にも悪い影響が出てしまうことに気付いている人はそう多くはないかもしれない。アメリカの環境保護庁の調査によれば、屋内での空気汚染度の方が、屋外での汚染度と比べて5倍以上も高い可能性があるとのこと。人は日常生活の8割を屋内で過ごすのだから、屋内の空気汚染によって健康が脅かされていると言えるのだ。

過去数十年で建物の機密性が向上し、その結果換気の頻度が減り、光熱費の削減をもたらした。しかし、合成のビル素材および備品の使用や化学物質由来の商品の使用によって、室内の空気に悪影響をもたらすことは想像に難くない。

アメリカ肺協会によれば、室内の空気の状態が慢性的な肺の病気、例えば喘息の原因となりえるのだそうだ。全米では推計4000万人がアレルギーの疾患を持っている。アレルギーは異物に対する免疫システムに過度に反応するので、免疫システムが弱くなって人からエネルギーを奪い、ウィルスやバクテリアが原因による感染症の病気にかかりやすくなってしまうのだ。

アレルギーの発作はちょっとした不快感をあたえるものから命にかかわるものまで、その程度は様々である。医療の専門家は、この空気の問題が喘息患者に与える影響について特に心配している。喘息患者は空気の流れにとても敏感である。というのも、空気によって様々な不快感を起こし、呼吸困難になってしまうからだ。喘息患者は1970年以降なんと推計59%以上も増加している。加えて喘息に関連する死亡割合も増加している。

屋内の空気汚染の原因物質は実に様々だ。主な原因物質は家ダニである。イギリスのケンブリッジ大学衛生昆虫学センター長であるジョン・W・マウンダー博士は1993年に『カーペット、家ダニと喘息』というタイトルの論文を発表した。それには「家ダニが喘息を引き起こし、ゼイゼイと呼吸ができなくなる原因となっていることに、もはや疑いの余地はない。」とある。

喘息患者は生きているダニに対してアレルギー反応が出るのではなく、ダニの排泄物や(排泄物よりは割合が少ないが)ダニの死がいが空気中にあることでアレルギー反応が出るのだ。生きているダニをカーペットから取り除くには簡単ではないけれど、その排泄物なら適切に掃除することで簡単に取り除けるとマウンダー博士は言う。

「カーペットを定期的に掃除することで、人に影響を与えるアレルギー誘発物質を取り除ける。(全てを完璧に取り除けなくても、アレルギーを引き起こさない程度までは取り除くことができるので)定期的なカーペット掃除は、トラブルを完全に断ってくれるのだ。」と彼は説明する。

最近の研究では、カーペットは室内の空気にとってフィルターのような役目をしている可能性があると指摘する。つまり家ダニや汚染物質、花粉やペットのふけ、カビなどのアレルギー誘発物質をとらえて包み込むのだ。学校や会社の建物内の空気をきれいに保つためにはフィルターの掃除を定期的にすることがカギである。つまり、汚染物質を掃除機で吸い取って取り除くことだ。

定期的な掃除機がけは重要で必須のことだと科学も示している。それはカーペットの外観を保つためだけではなくて、衛生上の問題でもあるのだ。 (Website Clean Link記事より)