B-Future News 2016年3月号

においの対策について

外出時、トイレにたどり着くまでに右往左往しなくて済むように、周囲にどのようなトイレがあるかを教えてくれるスマートフォンのアプリがあるそうです。無料で利用できるトイレでも、場所に加えて清潔度に対する要望がより一層強くなっていることがうかがえます。清潔さに関して、興味深い記事がありましたので引用します。
(CleanLinkウェブサイト『Odor Removal Is Not One-Solution-Fits-All』より引用しました。）

===引用ここから===

1つのやり方で全てに対応するようなにおいの除去法はない

シンタス社から委託されたハリス・インタラクティブ・ポール社（調査機関）の調査によれば、アメリカの成人の86％は、レストランのトイレの清潔度とその厨房の清潔度を同一視するという。またアメリカの成人の75％はレストランのトイレが汚かった場合、そのレストランを再訪しないと答えていることもわかった。この2つの調査結果はレストランのみならず他の施設にも当てはまる。

においはおそらくトイレで一番厄介な問題だと思われる。また、においは直接的に嫌な印象を作り出してしまう。ミシガン州のノートン・ショアーズを拠点にしている清掃用品の販売業者のニコルズ社で、販売部長を務めるグレン・ハイゼンガ氏はそう指摘する。

ゆえに、においはビルサービス業者として最初に考えなければならない事柄であることがお分かり頂けるはずだ。特に、医療関連の環境においては、施設の清潔さは介護に対する認識と関連づけて捉えられる。同様にレストランにおいて、施設の清潔さは厨房の清潔さと関連性があると認識される。

「トイレをきれいに保てないのなら、施設内のその他の場所はどんな様子なんだろう？–皆そう感じるのです。」ハイゼンガ氏はそう言う。

ハイゼンガ氏によれば、においの対処に
は2つの方法がある。彼は、販売部門に移る前に、清掃部門で長い期間働いていた。ビルサービス業者は、隠すタイプの製品を使うことができる。つまり、プッシュすると香料が出てにおいの分子の構造を変えて、そのにおいを覆うのだ。もしくは、においの元になっているタンパク質を消費し、水と二酸化炭素を副産物として出すという生物学的な働きをする清掃製品を使うことができる。

ハイゼンガ氏曰く「前者のやり方は、においがまだ残っているとはいえ、においに対する否定的な反応を減らすことが出来ます。後者のやり方は、においを元から断っています。」

一番いいトイレのにおい予防の方法は、前者と後者の両方の方法を取り入れることだと、ハイゼンガ氏は言う。例えば、男性用トイレでは、尿の強烈なにおいがすることがある。このような場合、においを隠すことは役に立つかもしれない。しかし、生物学的な方法も尿のタンパク質をグラウト材から取り除いてにおいを長引かせないために、必要とされるのだ。