B-Future News 2021年9月号

夜長月をどのように楽しみますか?

各地で大きな水災害をもたらした豪雨もようやく収まりました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。9月もまた台風が予想されておりますので、くれぐれもお気をつけください。このような、状況ですが、できる範囲で、自分らしい夜長月を楽しみたいものです。皆さんはどのように過ごされますか?

風水害と清掃業に関して興味深い記事がありましたので引用します。

(ウェブサイトCleanlink 『How Cleaning Can Help Businesses Survive Storms』を翻訳、引用しました。なお、記事導入部分については一部を抜粋しております。)

===引用ここから===

企業が風水害を乗り越えるために、清掃がどのような助けとなり得るか

サービスマスター・レストレーション・バイ・サイモンズ社 サスッツア・バマワ氏寄稿

 強力で激しい嵐が頻繁に起こるようになったと思いませんか?実際、過去20年間に世界各地で人命に関わるような気象現象が驚くほど増加していますが、これには地球の気温上昇や気候の変化が大きく影響しています。

国連防災機関(UNDRR)は、2000年から2019年までに世界で発生した大規模な自然災害は7,348件、死者123万人、世界全体で2兆9,700億ドルの経済的損失が発生したと発表しました。一方、その前の1980年から1999年の20年間の自然災害は4,212件、死者は119万人、経済的損失は1兆6,300億ドルでした。

米国政府は、最新の報告で気候変動の圧倒的な影響を明らかにしています。13の米国連邦機関は300人のトップ科学者の協力を得て「米国地球変動研究プログラム」を構築しました。そのプログラムによって、温室効果ガスの排出を削減しなければ、今世紀末までに世界の年平均気温が摂氏32.3度以上に急上昇する可能性があることが判明しました。このような温度の上昇が起こると、火災や洪水が更に頻繁に発生します。

また、「サイエンス」誌に掲載された最新の研究によると、米国では大規模な竜巻(1〜3日継続し、多数の雷雨があり、6つ以上の竜巻が連続して発生するもの)の発生率が上昇しており、過去半世紀で約2倍になっています。

コロンビア大学の国立災害対策センター長であるジェフ・シュレーゲルミルヒ氏は、ウェザー.comのインタビューでこのように述べています。「気候変動が気候に大きな影響を与え、それが天候に極端な変化をもたらすようになれば、このような現象がますます多く見られるようになるでしょう。」

風水害が施設に与える影響

嵐の被害が施設に影響を与える可能性はますます高まっています。風水害で会社が機能しなくなると、不便なだけでは済まない状態になります。休業による収入の損失により、従業員にも打撃を与えます。特に数日、数週間、数ヶ月に渡って施設が閉鎖された場合、施設が再開されるまでの間、従業員は困窮してしまう可能性があります。

これらの施設を管理する責任者は、被災後の掃除と施設復旧のためにどのような手順を踏むべきかを考えるだけでなく、従業員やテナントの健康と安全にも気を配る必要があります。そして、風水害に見舞われた場合、時間が非常に重要になります。

風水害によって、企業が永久に営業を停止せざるを得ない可能性があります。全米中小企業開発センター協会は次のような厳しい統計結果を発表しました。

  • 1年間に、4社のうち1社以上の企業が重大な危機に見舞われる
  • 災害に見舞われたにもかかわらず緊急対策を講じていない企業のうち、43%が事業の復旧ができない
  • また、復旧した企業のうち、2年後に営業を続けているのはわずか29%

これらの統計を考慮すると、災害発生後、できるだけ早く設備を復旧させ、営業を再開することが重要と考えられます。

災害緊急対応計画の作成

大規模な嵐や竜巻が施設に被害を与えると予測される場合は、必要な情報を事前に入手しておきましょう。ほとんどの地域には、地元の緊急管理局や赤十字支部があります。これらの組織は、地域の緊急対応計画、避難計画、緊急避難所に関する情報を提供します。また、危険な状況が発生した場合に、昼夜を問わず従業員が警告を受信することができるNOAAウェザーラジオを導入するのも有効です。

しかし、オフィスデポ社の最近の調査によると、60%以上の中小企業に災害緊急対応計画がないだけでなく、「計画は必要ない」と主張していることがわかりました。あなたの施設に風水害の被害は起こらないと考えるのは大きな間違いです。備えあれば憂いなしです。以下の項目を含む詳細な災害計画を作成してください。

  • 従業員の避難に適した場所
  • 全従業員の緊急連絡先
  • 重要なビジネス記録を保護し、アクセスするための戦略
  • 従業員が一時的に働くことのできる会社以外の場所
  • 企業が加入している保険会社の連絡先
  • 信頼できる災害復旧会社と事前に立てた災害復旧計画

サービスマスター・バイ・サイモンズ社のような災害復旧会社は、事前審査を受けた緊急時復旧計画を企業に無料で作成します。この書類には、緊急連絡先、遮断バルブの位置、施設の一般的なレイアウトなど、企業の重要な情報が含まれています。この書類を手元に置いておくことで、企業のオーナーや復旧業者は、不測の事態に迅速かつ効果的に対応することができ、事業の中断を最小限に抑えることができるのです。

企業が災害復旧計画を必要とする理由は数多くあります。災害復旧計画を立てることで、以下のようなメリットが得られ、復旧プロセスが簡素化・迅速化されます。

  • 復旧会社から優先的な対応を受けることができる
  • 迅速な対応と事前の計画により、コストを削減することができる
  • 休業期間を短縮することができる
  • 重要な書類や財産を洗浄し、復元することができる
  • 重要な決断が既になされているため、ストレスが軽減される
  • 経験豊富で設備の整った復旧サービスを週7日1日24時間体制で受けることができる

風水害に見舞われた企業の究極の目的は、事業再開です。商業施設の災害復旧計画は、施設再開の時間と費用を最小限に抑えるために役立ちます。

施設閉鎖の必要がない場合も

修理を必要とするほど被害が深刻だが、壊滅的ではない場合、懸念されることは、復旧作業中も営業を継続できるのか?ということです。その答えは「イエス」です。尊敬を受ける復旧会社は、ほとんどの場合、復旧作業中もできるだけ効率的に企業に営業を継続してもらう方法をあみ出しています。

この方法は、復旧会社と施設の幹部との間で、意思疎通が明確に行われている場合に実施されています。オーナーの要求を把握し、その要求を満たす方法を考え、それを実現するためには、復旧業者は最も企業の営業の邪魔にならない方法をとらなければなりません。

例えば、優れた復旧会社は、従業員や顧客がいない時に最も汚い作業を完了するようスケジュールを組みます。また、従業員に危険が及ばないように、営業に支障をきたさないように、被害を受けた場所を封鎖します。そうすることで、営業を継続しながら復旧作業を進めることができるのです。

風水害が深刻であっても、全ての終わりを意味するわけではありません。綿密な計画を立てれば、施設の経営者が永久に施設を閉鎖しなければならない理由はなくなります。

===引用ここまで===

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