B-Future News 2017年10月号
プロの力の見せ所、剥離作業
すっかり涼しくなりましたね。温度と湿度が共に快適なこの季節は、清掃作業もストレスが少なくはかどります。
美しい床に一新するために必要な作業と言えば『剥離』。手間と時間がかかるため、プロの清掃作業者の腕の見せ所でもあります。結果を残すためには、仕事の細部にまで注意を払うことが大切です。剥離作業の間違い行動を確認しましょう。
gフォース 剥離剤
- 水ベース。VOC(揮発性有機化合物)不使用
- 無臭で使いやすく商業施設や病院に最適
- 滑りにくい
剥離で犯しがちな8つの間違い
間違い1:床材を把握していない
現場の施設責任者から床材の説明を受けると思いますが、作業現場でも、念のためルーペを用いて目視確認を行いましょう。また、目視で確認を行ってもビニール系床材とリノリウムなど、判断が難しい場合もあります。初めての現場では目立たない場所で確認する手間を怠らないようにしましょう。
間違い2:実戦練習をせずに現場に出てしまう
床の剥離は座学だけでは身に付きません。実際の現場に近い状況で剥離の練習を行い、技術を身に付けてから現場に出ましょう。現場=お客様の財産です。お客様の財産を高める技術者として自信を持って現場に出ましょう。
間違い3:作業計画書の作成を怠る
作業開始・終了予定時間と大雑把な作業内容の記載だけでは充分ではありません。動線をどう取るか、複数の作業者がどう動くのか、また道具を作業カートのどの位置にしまっておけば一番効率よく取り出せるのか、細かいところまで綿密にシミュレーションをしておくと、当日の作業で不測の事態を減らせます。
間違い4:剥離作業前の準備が雑
作業現場の什器の移動、養生作業、ゴミやホコリの除去など、剥離を行う前にやるべき作業は様々です。この作業を雑に行うと、後々自分の首を絞めることになります。丁寧な下準備で、剥離作業と剥離後のワックス塗布の仕上がりに差が出ます。
間違い5:安全を軽視している
安全に勝るものはありません。作業者は適切な安全保護具(液はねが皮膚まで浸透しにくい作業服、安全眼鏡、手袋、安全靴など)を身に着け、作業者同士が確認し合うことが大切です。また足元注意を促す看板の設置など、周囲の人の安全にも配慮することを怠らないようにしましょう。
間違い6:無理な時間設定で作業を強行する
現場の状況により、剥離剤の容器に記載された浸け置き時間よりも多少長くなることがあります。タイトすぎる時間設定にならないよう施設責任者と話し合い、理解を求めましょう。
間違い7:作業場を広く取り過ぎて作業を行っている
剥離剤を塗布するエリアが広すぎると、剥離剤が乾いてしまい上手くいきません。エリアを適切に区切ってエリアごとに作業を進めていきましょう。また、エリア分けは現場に来る前に決めておきましょう。
間違い8:作業の振り返りをしない
毎回の作業の失敗や反省は、今後の作業に活かせる重要な教訓です。失敗を責め合って終わるのではなく、作業者同士が各々の経験を共有し活かせるようにしましょう。